
祭りで人と人をつなぎ直す未来への呼びかけ“曽々木地区自治会”会長の歩みの記録──「本当に神様なんて、おらんと思った」
曽々木地区自治会
更新日:2025年9月17日
発災直後の孤立と食料確保
象徴「窓岩」が崩れて泣いていたおばあちゃん
崩落した景勝地「窓岩」(撮影:2025年8月2日)
崩れる前の景勝地「窓岩」(撮影:2020年11月14日 石川県輪島市町野町 堀井正行さん 出典:朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASS1X4Q47S1XPQIP002.html)
窓岩が眺められる「窓岩ポケットパーク」の壊れたあずまやは、震災遺構として残される予定(撮影:2025年8月2日)
1本の電話から繋がった支援の和
賛否を乗り越えた「曽々木大祭」
今年も無事に開催された曽々木大祭でのキリコと花火(撮影:2025年8月16日)
「久しぶりに元気が出た」という声が多く祭りは町民の心を確かに支えた
復興の“希望の灯り”プロジェクト
まだ見ぬ震災への備え
明るく話すことの多い刀祢さんが、表情を引き締めるのは仲間について話すとき
曽々木地区自治会会長の刀祢 聡さん(左)、(右)輪島市ふるさと体験実習館の事務職員の宍戸恵美子(ししど・えみこさん)
「復興はまだまだこれから」と語るお二人
事業者プロフィール
曽々木地区自治会
代表者:刀祢 聡 所在地:石川県輪島市曽々木町 活動内容:曽々木地区で住民同士の絆と地域資源を守り育てる活動を行う。震災後は被災者支援、ボランティア交流拠点づくりに注力し、暮らしの再生と地域活性化を目指している。
取材後記
待ち合わせ場所へ向かう途中、「通行止め」の標識に不安を抱きながら車を進めました。『輪島市ふるさと体験実習館』に辿り着くと、20名近いボランティアの皆さんが休憩・談笑しているところで、初対面にもかかわらず私にスイカを振る舞ってくれました。 崩れた窓岩を「ハート岩」と呼び愛着を込める地元の人々、そこに共鳴するボランティアの姿に触れたことで、私自身も曽々木の一員になれたような感覚を覚えました。
加地民雄(かじ・たみお)
茨城県守谷市出身。動画マーケティング会社のプロジェクトマネージャーとしてSNS運用とマーケティング事業を担当。能登出身の先輩から地域の魅力を聞き、初めて能登を訪問。震災後も前を向く人々の姿に触れ、能登の大ファンとなり、「シロシル能登」を通じてその魅力を発信している。


